中島らも「今夜、すべてのバーで」
(講談社文庫 ISBN:4061856278)
今夜、すベてのバーで (講談社文庫)


以前、誰だかに 薦めてもらって、
手にしてはみたものの、読まずじまいで、やっとこさ。
北方謙三しか読まなくなって久しいワケですが、
熱かった。
北方著と同じく、中の人が 生きてる。
キャラが立ってるじゃなくて、
自分の人生を生きてる感じ。


最近は、手にする方の経験値が低いんで、
解りやすく、要するに的な感じで、
単調とゆうか。
一本道とゆうか 一人目線で、
都合よすぎるとゆうか、途中で解っちゃって、
面白みに欠ける物が多くて。
RPGの、スイッチ的な、
誰かに会うと、次を教えてくれるみたいな。
ほんとは、結果 繋がるであって、
繋げる為の役割は、解っちゃうと アレで。
どっかに向かう、じゃなくて、
どこに 向かえばいいのか、で あって欲しい。


どうゆう物を書く人なのかも 知らなかったし、
あらすじも 知らなかったんで、
全く 方向性も解らないまま 読んだので、
ほんと 新鮮だった。
初めて 会った人の 話しを聞いてるような。
本来、予告編とかは、見ない方がいい。
事前知識は無いに越した事は無い。
逆に、事前知識が無ければ成り立たない物は、
問題だと想う。
まぁ、何も知らない物を、
手に取ったり、観たりする事は まず無いので、
実際は 難しいワケですが。
人に薦めてもらうのが いいかね。
それも、ストーリーとかには 触れない人に。


ストーリーって、無くて いんだ。
人間模様さえ 描けば、それで いんだ。
大きな紆余曲折がなければ、
大オチのハードルも 上がらないのか。なるほど。
フリも、無くて いんだな。
逆に、唐突で いいのか。


まぁ、そもそも、本とか 映画とか ドラマとかを、
理解するものではなく、
感じるものと 想ってる点で、ズレては いるんでしょうが。


とにかく、アル中の方、
アル中に なりかねなそうな方は、必読!